Bose QuietComfort 35(QC35)レンタルで体験した飛行機でのノイズキャンセル

Bose QuietComfort 35(QC35)は飛行機旅行での憧れのアイテムだと思ってます。
ただヘッドホンとしては39,960円(税込)と高額でそこまでの価値があるのか迷っていたので、今回レンタルして飛行機や電車で効果を体験してみることにしました。
結論として、旅の疲労が小さくて済みリッチに過ごすことが出来ました。
(ノイズキャンセルヘッドホンとしては、SONY MDR-1000Xが双璧をなしてますが、今回レンタルできなかったのであえて比較してません。レンタルできれば別記事で紹介したいと思います)

 

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はじめに

Boseは30年以上前からノイズキャンセルの研究をしており、当初はパイロット用のヘッドホンとして、限られた分野だけの販売だったようです。それが2000年頃にアメリカン航空で採用されたことがきっかけで市場でも販売されるようになりました。
また、2012年には日産 シーマ向けでノイズキャンセル効果があるカーステレオを開発したりと独自のノウハウを蓄積しています。
QC35はこれまでのノイズキャンセル技術にBluetoothをプラスした最新ヘッドホンで、初代QuietComfortから数えて7代目にあたるモデルです。

これまでも電器店で何度も視聴してましたが、やはり実際のシチュエーションで長時間試さないと分からないということでレンタルすることにしました。
QC35は「アールワイレンタル 」さんでレンタルすることが出来ます。
アールワイレンタルは、リモワやゼロハリバートン、サムソナイトなどのスーツケースレンタルが主ですが、モバイルバッテリーやコンセント変換口、電子辞書など旅行用品のレンタルも行っており、その中にQC35も入っています。

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QC35は2日で2,520円ですが、3,240円未満だと送料(1,620円)が別途必要になるので、6日レンタル(3,240円)で試すことにしました。

レンタル予約後、レンタル開始日前にメールで発送連絡があり、レンタル当日に届きました。朝一番で使いたい場合は前日着にしておいたほうが良いです。あと返却は、返却日の18:00までに宅急便のお店持ち込みが必要なので、帰宅が遅い場合は翌日分プラスしてレンタルした方が良いです。

ちなみにQC35は人気商品で、早めに押さえないと希望日に借りるのが難しいです。(下は7月初旬の予約状況です)

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最新の予約状況は↓アールワイレンタルHPのリンクから赤丸の「MENU」→「旅行用品一覧」→QC35の「予約可能日を確認」から確認できます。
【アールワイレンタル】

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では、早速試した感想をレビューしたいと思います。

 

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項目ごとのレビュー

ケース

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硬いので安心。おそらくスーツケース内で色んな荷物に当たってもヘッドホンにダメージがいかないようにするため。外は硬いが、中は起毛張りでやさしい。あと軽い。
収納はコンパクトでなかなか器用に収納できる。ケースは小さくはないが無駄もない。
ケースに飛行機用のプラグアダプタ、有線ケーブル、充電ケーブルがうまく収められており荷物が余計に増えたりしない。

つけ心地

良い。側圧はつけてるけど押し付けない優しさで、長時間しても気にならない。
この辺はさすがだと思う。側圧がパッド全体で均一になっているが、それは意外と難しいことで、バンド形状だけでなくおそらく基板やバッテリーの重量バランスを考慮した配置など全体のバランスが考えられてるからだと思う。
このあたりが老舗のノウハウだと思うし、欧州車と同じでスペックに現れないところだと思う。
あとバンド調整幅が広く誰にでも合わせやすい。

その他

電源オンしたときにバッテリーの残容量をアナウンスしてくれる。
iPhoneと組み合わせましたが、画面に残容量も表示されてました。
またペアリングが優秀。非常にいい。いちいち手動でつなげないとダメなヘッドホンもありますが電源オンで勝手に繋がります。
デザインはやや無骨ですね。SONYの滑らかさ、B&Oの洗練・上質な感じと比べるとちょっとさびしいですね。
色については、黒は目立たせたくない人向け。黒髪だと目立ちません。
逆にシルバーは飛行機で目立ちたい人向け。飛行機内では一級ブランドですからね(笑)

音質

一番大事な音質が後回しになってました(笑)
QC35は音質追求するタイプじゃなくノリ良く楽しみながら聴くタイプで、静かな環境で音の隅々まで粗探ししながら聴くのは合わない。
Bose流の味付けがされてますが楽しく聞けるし、その方が合ってると思う。
一言でいえば、低域にメリハリと弾みがありJ-POPに向いてる。

飛行機にて

飛行機で使うと、このヘッドホン持っててホントに良かったと実感できる。
なにせ今回はエンジン付近の席だったが、QC35があれば騒音が気にならないし、音楽を聴いても余韻が楽しめる。
ヘッドホンを外した時の落差がすごいが、たぶん普段は脳が無意識にノイズ除去しているんだと思う。(しばらくすれば騒音に慣れてくるので)
機体によってはBluetoothがダメな場合もあるようですが、有線で接続すればBluetoothがオフになるので問題ない。

電車にて

山手線の電車ではパンタグラフの擦れる音が気になりましたが、レールの音はほとんど気にならない。なので新幹線では効果が高いと思われます(今回飛行機での移動のため検証できず)
一方、アナウンスははっきり聞こえるので聞き逃す心配は無かったです。

車にて

運転手は止めたほうが良いと思いますが、助手席だと加減速や路面変化など色んな環境下での音変化が少なくなるので車格が上がった感じがする。クラウンになった感じ(笑)
ただし、完全に無くなる訳じゃないです。カーステの音も(小さく)聞こえる。

個人的感想

QC35は誰が「普通に」使っても良さを享受できる。使い方に合わせて、自然に機能が活かせる様に設計されていてホント良く考えられていると思う。
(例えば電源オンだと常にノイズキャンセルオン、ノイキャンが嫌なら電源オフにすれば良い。ノイズキャンセルが不要 → 静かな落ち着いた場所 → 音質追求したいなら有線)

意外と思想がある製品(日本製品には意外とない)
QC35の思想は、飛行機(旅行)での利用を一番に据えている。それが快適になるための工夫とコストをかけている。例えば、

  • 長時間利用したときの付け心地の良さ。
  • 長時間フライトでも十分なバッテリー。
  • ヘッドホン着けてから音がでるまでのステップが少ない(電源オンだけでBluetoothオン、ノイズキャンセルオンが連動)
  • 細々とした操作が必要ないのでストレスが少ない。(逆にマニアックでないところが残念な人もいるでしょう)
  • 他の荷物からの傷を守る堅牢なケース(でも意外と軽く無駄がなくコンパクトな収納)

旅行では細かいことが積み重なってストレス(疲労)になる。その辺を熟知しているせいか操作にストレスがなく、つけ心地にもストレスがない。
こと飛行機では10時間以上つける事もあるので、どんなにノイズキャンセルが良く、音質が良くても耳が痛くなうようでは意味がない。
QC35のつけ心地はそっと寄り添うようで長時間でも気になりにくい(といっても暑いと蒸れが気になりますが)
あと、外の声は小さいけどきちんと聞こえる。でも、人が近づいても気付きにくいので夜道で使うことはお勧めできない。
活かせる環境として、騒々しい場所での勉強、車、電車、飛行機。

まとめ

悪いところ

  • デザインはやや無骨。SONYの方が滑らか。B&Oの方が洗練・上質。
  • 音質。味付けされた音が嫌いな人は合わないかも。
  • ノイズキャンセルの逆位相の音が合わない人もいる。
  • Bluetoothオン時はノイズキャンセルオフに出来ない。
  • もう少し安いと良い。

良いところ

  • ノイズキャンセルは強力(かつ外のアナウンスが聞き取れる塩梅がなかなか)
  • 飛行機利用では良く考えられている。
  • 飛行機内ではドヤ顔(笑)。安いヘッドホンの10倍の値段ですから価値が理解できるか、セレブじゃないと買えませんものね。
  • 活用範囲が広い(騒々しい場所での勉強、車、電車、飛行機)
  • 旅の疲労が少ない。プライスレスですね。
  • 音質は中の上というところ。音質だけなら4万円だせばヘッドホン+ポータブルアンプでもっと高音質にできますが、聴環境を整えることは出来ない。聴環境が良いところでしか聞かないなら良いでしょうが自宅など限定利用になってしまう。QC35は悪環境ほど効果が大きい。

結局、良いところも悪いところもBose流ということに起因している。
なので、Bose流が合わない人、あと本格的なリスニングをしたい人には勧められない。
が、「飛行機での旅を快適にしたい人」ならそれだけで強く勧められます。なぜなら、この一点について、Boseが7代に渡って積み重ねてきた経験・知見が製品の隅々から感じられるから。

ちなみにBoseのオンラインショッピングで買えば30日内は返品可能です。
でも返品後、また欲しくなった時に気が引けるので、今回レンタルして自分の興味ある環境で試せたのは大きかったです。

(追伸)
実は、その後QC35を買っちゃいました。色々な方法を使うことで新品を半額で買うことが出来ました!

www.tabisuki2017.com


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